小学部

今を生きる 自分を生きる楽校

心・身体・頭、そして魂の土台を築く大切な子ども時代です。この時期こそ、一瞬一瞬を大事に、徹底的に遊びこんでほしい、やりたいことをやりきってほしい。そんな想いをベースにした小学部です。

大人が決めたプログラムではなく、自分の気持ちをしっかりと感じ、のびのびと、やりたいことをする毎日が、自ら考え、主体的に行動する力を育むと考えます。

大切にしていること

〇認める 
人によって感じ方や考え方は違い、その価値観もいろいろあります。活動中には要求の重なりやぶつかり合いもでてきます。そんな時、個性や価値観の違いを知り、お互いの気もちを伝え、受けとめあうことを大切にしています。自分の心が受けとめられたという体験の積み重ねは、人を思いやる気持ちを育みます。「受けとめられた経験と環境が子どもを育てる」と考えています。

※「お山のおうちえん」では、カール・ロジャースのPCA(パーソンセンタードアプローチ)というカウンセリングマインドを軸に、子どもたちに関わっています。良い(〇)、悪い(✕)と大人が裁くのではなく、自分自身や他者と共感的につながる経験を積むことを大切にしています。

〇自然と暮らす

水、土、火、花、葉っぱ、木、虫、鳥、動物、微生物、そして人。現代社会が失った原体験、生活体験がここかしこにあふれています。命の存在を身近に感じながら自然にふれ、人と関わることを通して、感性を養い、人と人、人と自然のつながりを大切にします。

〇主体性

一人一人が尊重され「自分のやりたいことを決めてやる」ことを大切にします。やりたいことをやることでわき上がるエネルギー、好奇心、意欲を推進力に、自分で考え、決める日々の積み重ねが、自分の想いを形に実現していく力を育みます。

「やりたい」と思う気持ちと行動が一致したとき、人はいちばん成長する by C.ロジャース

〇ミーティング(話し合い)

1日、1週間、1月のプラン(計画)はミーティングによって決めます。
やりたいこと、困っていることを話し合いによって進めていったり、解決したりします。
自分の気持ちを丁寧につたえること、相手の気持ちに耳を澄ますことを大事にします。
その日々の積み重ねの中から、協調性やコミュニケーション能力が身についていきます。

〇自分自身でいること

子どもも大人もありのままの自分自身でいられる場を目指します。
そうあるために、お互いの気持ちを聴き合い、スタッフも親御さんも子どもたちと一緒に育ちあえる場をつくっていきましょう。

※スタッフの役割

スタッフは子どもたちの気持ちに寄り添い、ともに学び合う存在です。スタッフは子どもたちのそばで、しかるでもなく、ほめるでもなく、その子の進む道を一緒に歩く、そんな存在でありたいと思っています。

 

1日の流れ

9:15~25 登校

9:30 朝のミーティング

「山探検」「おやつ作り」「工作」「体育館」「図書館」「キャンプ場」等、全員で「今日の計画」を話し合い、自分たちの1日をデザインしていきます。

12:10~13:00   昼食タイム それぞれ自分の食べたいタイミングでやってきて、好きな場所でお昼ご飯をいただきます。

15:00  片付け・掃除・ヤギや鶏のお世話 おやつ・帰りのミーティング

手作りのおやつを食べた後は、自分が「今日1日、どうだった」「明日、こんなことをしたい」を話し合います。

ふりかえり、計画することで、自分の気持ちとつながっていきます。

15:30 下校

募集要項

対象 小学1年生~6年生

定員
・全学年合わせて15名程度

場所   お山のおうちえん(岡山県美作市上山2813)とその周辺での活動

活動時間
・平日 9時30分~15時30分
・土日祝休み
・長期休業(春休み、夏休み、冬休み)あり ※公立学校に準じる

費用 入学金 10万円/1回  学費 4,2万円/月(給食費・教材費等含む)

送迎は、保護者の方で直接送迎して頂く形となります。

 

※転入学にあたって(在籍校との関係)

義務教育課程では、ご家庭の学区にある公立小学校に「籍」を置いておく必要があり、「お山のおうちえん」に通学する場合には、籍のある公立小学校を欠席して、おうちえんに通学するということになります。

お子さんの育ちについては、籍を置く小学校側との連携も取りながら共に育ち合えることを目指しています。

“学力”について

子ども達には、学校の中だけの狭義の「学力」ではなく、暮らしの中で学ぶことも含めた広義の「学力(≒生きる力)」を身につけていってほしいのです。

「学ぶ」ということを、今までにできなかったことができるようになったり、知らなかったことを知るようになったり、分からなかったことが分かるようになったりすること、というように広く捉えています。
そう捉えれば、人は、学び成長する力を、持って生まれてきていると言うことができるでしょう。
「お山のおうちえん」には、挑戦できるチャンスが日々あり、子どもたちの学び、成長する力を思う存分発揮できる場です。
子ども自身が「やりたい!」と思うことを見つけ、それを形にしてゆく体験を積み重ね、失敗したり成功したりしながら、喜怒哀楽を仲間と共に経験していく。
そのため、私たちは、学びたいと思う子どもたちの気持ちや主体性を尊重し、その子自身のペースで学び、成長する過程をサポートしていきたいと思います。
自然豊かな環境で感性は開かれていき、好奇心から始まる遊びは、集中力が強く意欲の高い学びへと発展していくことでしょう。

「学ぶこと」の楽しさやその必要性を実感した時、子ども達は自分の興味関心に合わせて、より主体的に学び始めていくもの。それは、比較や評価によって、もっともっとと急き立てられる学習動機とは全く別物です。

1人ひとりの子どもの成長の足跡は、大人がデザインして考えられるものではなく、本人の主体性が最大限に発揮される環境がある中で、本人だけにしか描けないもの。

僕らは“フリースクール(自由学校)”として、この前提に立って「学力」を含めた1人ひとりの目の前の子の成長を見守っています。

自分にとって本当の学びとは

入学までの流れ

① 「小学部見学会」「小学部入学説明会」への参加

②「体験入学」への参加

③面談

④願書提出

⑤入学決定

※入園・入学相談窓口はこちら

入学/入園を検討して頂く際に

「お山のおうちえん」は、私たちが一方的に考え、提供する場ではなく、お子さん、保護者さんと「いっしょに創っていく場」であると捉えて下さい。そのため、お互いにゆっくりと気持ちを聴き合う時間を重ねることを大切にしています。

保護者さんの子育ての想い(願い)と、「お山のおうちえん」の教育理念を認め合い、お互いによく理解した上で、入学/入園を検討して頂ければ幸いです。