お山のおうちえんとは

代表あいさつ
はじまりは、僕ら夫婦の我が子の健やかな成長を願う「親心」からでした。
2017年春に、家族での自給的な暮らしを求めて、見ず知らずのこの地(※岡山県美作市上山地区)に移住してきた我が家。
それから約2年、里山の四季折々の豊かな自然の中で、のびのびと育ちゆく当時4歳の我が子の様子を見て、「お山のおうちえん(幼稚部)」という場を開くことを夫婦で決めました。
2021年春には、その幼稚部で逞しく育つ子どもたちの様子を見て、「お山のおうちえん小学部」も始まりました。
“自分の気持ち(存在)が認められる環境があれば、子どもは自ら育ち、学んでいくもの”
僕らが我が子から気づかされたことでもあり、今でもここでの活動のベースとして信じていることでもあります。
“もっともっと”と際限なく結果を求められたり、誰かとの比較や評価の世界に生きたりするのではなく、その存在をありのまま認めるだけで、子ども達は生き生きとその命を輝かせ始め、他の誰のものでもない、自分だけの子ども時代を過ごしていきます。
「分断」から「つながり」へ。
私たちはこの場が、「お山のおうちえん」に関わってくれる全ての人と共に、人と人のつながりが断たれやすい今の時代だからこそ、そのつながりが生みだす包容力で、あらゆる人を包み込めるような温かなコミュニティ(場)となることを夢見ながら、日々、子ども達と向き合っています。
お山のおうちえん
代表 田原 洋平
お山のおうちえん
岡山県美作市の上山地区は、なだらかな棚田が何枚も重なる風景が広がる美しい里山です。上山集落の営みや里山の季節に合わせた農的な光景は、子どもたちの原体験・心の原風景となっていくことでしょう。
この里山の上山集落の中、木立や竹林に囲まれた隠れ家のような場所に「お山のおうちえん」があります。
「お山のおうちえん」では、子ども達が日々の暮らしから学ぶことができるよう、循環型の暮らしを実践しています。
お昼ご飯の残渣も、ニワトリやヤギが食べ、その糞は有益な発酵資材としてコンポストで、みんなで集めた落ち葉や稲刈り後の藁を分解し、やがて豊かな実りをつけるお米や野菜の元肥となります。
敷地内には、様々な果樹が生えており、四季の移ろいと共に、子どもたちに自然の甘味を教えてくれます。
薪を使って、釜戸でご飯を炊くお仕事は、子どもたちが大好きな作業(遊び)の1つです。
“自分たちの手で自分たちの暮らしをつくる”
この日々の営みが、穏やかで、健やかな雰囲気を生み出し、ここで自由に、のびのびと育つ子どもたちを温かく包みこんでくれています。